陣痛の計り方

陣痛の間隔の測り方:何を計って、いつ産院に電話するか

ポイント

陣痛を計るときは、持続時間と間隔の2つを記録します。持続時間は陣痛が始まってからおさまるまで、間隔は陣痛が始まってから次の陣痛が始まるまでです。お腹の張りが規則的になってきたり、強くなってきたりしたら、続けて何回か計ります。電話の目安は産院ごとに違い、国立成育医療研究センターは、初産なら陣痛が7〜5分間隔になったときか、痛みが強くなってきたときに連絡すれば十分間に合うとしています。

目次
  1. 陣痛の間隔の測り方:持続時間と間隔
  2. 陣痛はいつから計り始める?
  3. 陣痛の計り方を順番に
  4. 紙とペン、Webタイマー、アプリのどれで計る?
  5. 計った数字は何を意味する?
  6. 産院に電話する目安

準備ができました。陣痛が始まったらタップしてください。

  • –間隔
  • –持続時間
  • 0回数

陣痛を3回記録すると、5-1-1の目安までどれくらいかがここに表示されます。

陣痛の記録は、このブラウザの中だけに保存されます。このタイマーは、医師や助産師のアドバイスに代わるものではありません。

お腹が張ってはゆるみ、しばらくするとまた張ってきます。お産が始まったのかもしれないと思ったら、陣痛の間隔を計ってみましょう。陣痛の間隔の測り方は難しくありません。時計かタイマーがあれば足ります。記録するのは、1回の陣痛が続く時間(持続時間)と、陣痛が始まってから次の陣痛が始まるまでの時間(間隔)の2つです。続けて記録するとパターンが見えてきて、産院に電話するときにもそのまま伝えられます。

陣痛の間隔の測り方:持続時間と間隔

持続時間は、陣痛が来たと感じてから、お腹がまたやわらかくなるまでの時間です。間隔は、陣痛が始まってから次の陣痛が始まるまでの時間です。米国のOHSUとCleveland Clinicがこのように説明していて、Cleveland Clinicは秒で数えるのがいちばん楽だとしています。始まりとおさまりの境目がわかりにくいときは、お腹に手をあててみましょう。名寄市立総合病院は、陣痛が来たかなと思ったらお腹をさわり、痛みの間隔と持続する時間を計るよう案内しています。英国の国民保健サービス(NHS)によると、陣痛のときは手をあてたお腹が硬くなり、筋肉がゆるむと痛みが引いて、硬さもやわらぎます。

たとえば、2時10分に陣痛が始まり、2時11分におさまり、次の陣痛が2時16分に始まったとします。この陣痛の持続時間は1分、間隔は6分です。間の5分は、陣痛の合間にあたります。

間違えやすいのは、おさまってから次の陣痛が始まるまでを、間隔として計ってしまうことです。これでは合間だけを計ることになり、陣痛が実際より近く来ているように見えます。上の例なら、間隔は6分なのに5分と記録してしまいます。

図解

持続時間と間隔の計り方

間隔:6分
持続時間:1分
陣痛の合間:5分(間隔ではありません)
本文の例です。陣痛が2:10に始まって2:11におさまり、次の陣痛は2:16に始まります。間隔は、陣痛が始まってから次の陣痛が始まるまで計ります。

陣痛はいつから計り始める?

お腹の張りを、ひとつずつ時計で計る必要はありません。お産が始まる何週間も前から、陣痛の練習のようなお腹の張りが起こることがあります。米国産科婦人科学会(ACOG)によると、そうした張りには決まったパターンがなく、だんだん近づいてくることもありません。名寄市立総合病院は、前駆陣痛は夜間によくみられて数時間で自然に消えるとしたうえで、痛みが強くなったり、だんだん等間隔になって規則的になったりしたら陣痛になることがあるので、時間を計って様子を見るよう案内しています。前駆陣痛と本陣痛の違いは前駆陣痛の記事で、妊娠中のお腹の張りはお腹の張りの記事で説明しています。

計り始める目安は、陣痛が規則的になってきたとき、強くなってきたとき、パターンに気づいたときです(オーストラリアの保健情報サイトhealthdirect)。OHSUは、何回か続けて来てから計り始めるよう勧めています。国立成育医療研究センターによると、妊娠36週以降に、定期的な痛みがどんどん強くなっていくなら陣痛です。ただし、妊娠37週未満のときは、パターンを待たずに、最初のサインですぐ産院に電話してください(OHSU、healthdirect)。

陣痛が本格的になるまでの過ごし方は、無理のない範囲で大丈夫です。名寄市立総合病院は、分娩第1期は楽な姿勢でリラックスして過ごし、眠れるなら合間に寝るよう案内しています。破水していなければシャワーや入浴もでき、散歩などの気分転換もよいとしています。水分や食事も、できるだけとるよう勧めています。

陣痛の計り方を順番に

  1. 陣痛が始まったら、時刻をメモするか、タイマーをタップします。
  2. おさまってお腹がやわらかくなったら、もう一度時刻をメモします。
  3. 次の陣痛が始まったら、その時刻もメモします。2つの開始時刻の差が間隔です。
  4. 何回か続けて計り、直近1時間のあいだに、間隔と持続時間がどう変わってきたかを見ます。
  5. それぞれの陣痛の強さと、休んだり水を飲んだり動いたりしても陣痛が続くかどうかも書いておきます。

米国の非営利団体March of Dimesは、陣痛の強さと、休んだり水を飲んだり動いたりしても続くかどうかを記録するよう勧めています。この確認が役に立つのは、練習の収縮(偽陣痛)は歩いたり、休んだり、体勢を変えたりするとおさまることがあるのに対し、本当の陣痛はそうしても続くからです(ACOG)。

陣痛を3回計ったあとの記録は、たとえば次のようになります。

開始時刻持続時間前の陣痛の開始からの間隔強さ
2:1060秒最初の陣痛ふつう
2:1655秒6分ふつう
2:2165秒5分強い

陣痛が始まった時刻と長さを書き留めておくと、陣痛のパターンを産院に伝えるときにとても役立ちます(Cleveland Clinic)。助産師や医師から、陣痛がどのくらい続くか、どのくらい強いか、どのくらいの頻度で来るかをたずねられることもあります(healthdirect)。名寄市立総合病院が電話で伝える内容に挙げているのも、陣痛の始まった時間、陣痛の間隔、痛みの時間です。破水したときは、その時刻と、羊水の色や量も控えておきます(healthdirect)。羊水に色がついているときや、においがきついときは、すぐ産院に伝えてください(NHS)。

計るのは、本人でなくてもかまいません。healthdirectは、そばで支える人が陣痛を計ってもよいとしています。そうすれば、陣痛のあいだは呼吸に集中できます。ただし、産院への電話は必ず本人から、と案内する産院があります(名寄市立総合病院、愛媛県立中央病院)。

紙とペン、Webタイマー、アプリのどれで計る?

どれを使ってもかまいません。Cleveland Clinicはスマートフォンのアプリか紙とペンを、healthdirectは腕時計、時計、陣痛を計るアプリを挙げています。違いは、陣痛の最中に自分でどれだけ計算するかです。紙に書きたいときは、このサイトの陣痛の記録表を印刷してください。段階ごとの目安も一緒に印刷できます。

紙とペンWebタイマーアプリ
記録のしかた始まりと終わりの時刻を書く始まりと終わりにタップする始まりと終わりにタップする、または始まりだけをタップする
見えるもの自分で計算した数字持続時間と間隔持続時間、間隔、直近1時間の平均
目安のチェックなし5-1-1にどこまで近づいたかを表示5-1-1、4-1-1、または自分で設定した目安でお知らせ。産院に電話するボタンつき
データの保存先紙の上このブラウザの中だけスマートフォンの中だけ。アカウント登録は不要

このサイトのWeb陣痛タイマーは、いますぐ試せます。アプリと同じ判定の計算を使っていて、そのしくみは陣痛カウンターの使い方としくみで説明しています。お産のときに使うなら、無料のContraction Timerアプリが向いています。オフラインで動き、陣痛の記録はすべてスマートフォンの中に残ります。産院の目安と電話番号は、臨月のうちに登録しておきましょう。入院バッグの準備と一緒に済ませておくと、忘れずにすみます。

計った数字は何を意味する?

お産が進むと、陣痛はだんだん間隔が短く、強くなります。ACOGによると、本当の陣痛は一定の間隔で来て、だんだん近づき、1回が約60〜90秒続きます。名寄市立総合病院の資料では、お産の始まりの準備期は8〜10分ごとに20〜30秒、子宮口が4〜7cmの進行期は4〜7分ごとに30〜40秒、8〜10cmの極期は2〜3分ごとに40〜60秒です。1回の長さは陣痛の持続時間で、お産の段階は出産の流れで、段階ごとの数字は陣痛の間隔表で確かめられます。

間隔がひとつわかっても、判断できることは多くありません。10分、7分、5分、3分がそれぞれ何を意味するかは、陣痛の間隔の目安にまとめました。電話の目安はどれも、陣痛が規則的に来ていることが前提です。

産院に電話する目安

目安は産院によって違います。日本の資料から、例を3つ挙げます。

  • 国立成育医療研究センター:初産なら、陣痛が7〜5分間隔になったときか、痛みが強くなってきたときに連絡しても十分間に合います。経産は、陣痛が規則的になった時点で連絡します。
  • 名寄市立総合病院:初産なら、1時間に6回以上、または10分ごとの陣痛。経産なら、10〜15分ごとの陣痛です。
  • 愛媛県立中央病院:初産は5〜7分間隔、経産は10分間隔です。

米国では5-1-1がよく知られています。OHSUは、初産なら陣痛が5分間隔で1時間続き、1回が約1分続くようになったら来院するよう案内しています。経産では、5〜10分間隔が1時間続いたときです。Lamaze Internationalによると、4-1-1を目安にする医療者もいます。NHSは、規則的な陣痛が5分間隔か、それより短い間隔で来るようになったら、助産師か産科に連絡するよう案内しています。

どの目安を使うかは、産院が決めます。名寄市立総合病院は、連絡のタイミングは初産か経産か、内診の結果、住まいの場所などによっても変わるので、妊婦健診のときに相談するよう案内しています。自分の産院の目安は、健診で聞いてメモしておきましょう。電話するときの判断は、産院に電話するタイミングで詳しく説明しています。

要注意サイン:陣痛の間隔に関係なく、すぐに電話を

次のどれかに当てはまるときは、陣痛のパターンを待たずに、昼でも夜でもすぐに産院や助産師に電話してください。このリストは、英国の国民保健サービス(NHS)と米国産科婦人科学会(ACOG)の案内に沿っています。こども家庭庁も、出血、破水、おなかの強い張りや痛み、胎動の減少があれば、すぐに産院に連絡するよう呼びかけています。

  • 破水したとき。陣痛がまだなくても電話してください。
  • 羊水に色がついている、またはいやなにおいがするとき。
  • 腟から出血したとき。おしるしに少し血が混じるのはお産の始まりの一部のこともありますが、それより多ければ電話してください。
  • 赤ちゃんの動き(胎動)がいつもより少ないとき。
  • 陣痛の合間にもおさまらない、強い痛みが続くとき。
  • 38℃以上の熱があるとき。
  • 妊娠37週未満(36週6日まで)で、お産が始まったかもしれないと思うとき。
  • 1回の陣痛が2分より長く続く、または10分間に6回以上の陣痛があるとき。
  • 不安なとき、心配なとき。いつ電話してもかまいません。

強くいきみたい感じがあり、いまにも赤ちゃんが生まれそうなときは、すぐに救急車(119番)を呼んでください。

このリストの出典:NHS: Signs that labour has begun (2023);NHS: Pregnancy symptoms you need to get help for;ACOG: How to tell when labor begins;こども家庭庁:すこやかな妊娠と出産のために

よくある質問

陣痛の測り方は?

陣痛が始まった時刻と、おさまった時刻を書き留めます。始まりからおさまるまでが持続時間、始まりから次の陣痛が始まるまでが間隔です。名寄市立総合病院は、陣痛が来たかなと思ったらお腹をさわり、痛みの間隔と持続する時間を計るよう案内しています。Cleveland Clinicは、秒で数えるのがいちばん楽だとしています。

陣痛の間隔は、陣痛の始まりから計りますか? 終わりから計りますか?

始まりから計ります。1回の陣痛が始まってから、次の陣痛が始まるまでが間隔です(OHSU、Cleveland Clinic、healthdirect)。おさまってから次の陣痛が始まるまでを計ると、陣痛の合間だけを計ることになり、実際より間隔が短く見えます。持続時間は、同じ1回の陣痛の始まりからおさまるまでです。

陣痛はいつから計り始めればいいですか?

healthdirectは、陣痛が規則的になってきたとき、強くなってきたとき、パターンに気づいたときに計り始めるよう案内しています。OHSUは、何回か続けて来てから計り始めるよう勧めています。妊娠37週未満のときは、パターンを待たずに、最初のサインですぐ産院に電話してください(OHSU、healthdirect)。

陣痛を計るのを、家族にお願いしてもいいですか?

かまいません。healthdirectは、そばで支える人が陣痛を計ってもよいとしています。助産師や医師からは、陣痛がどのくらい続くか、どのくらい強いか、どのくらいの頻度で来るかをたずねられることがあります。ただし、産院への電話は必ず本人から、と案内する産院があります(名寄市立総合病院、愛媛県立中央病院)。

陣痛は、どのくらいの時間、計り続ければいいですか?

パターンが見えるまでです。OHSUの5-1-1は、5分間隔が1時間続くことが目安です。名寄市立総合病院は、初産の連絡の目安のひとつに、1時間に6回以上という数え方を挙げています。1回だけ間隔が短くても、それだけでは判断できないので、何回か記録を並べて見ましょう。

痛みがおさまらないときは、どう計ればいいですか?

計る必要はありません。日本赤十字社医療センターは、おなかの痛みが10分も20分も休みなく続くときを、すぐに病院に来てほしい症状としています。愛媛県立中央病院も、お腹の張りや痛みが休みなく続くことを、見逃してはいけない異常に挙げています。英国のNHSは、1回の陣痛が2分より長く続くときも、すぐ産院に電話するよう案内しています。

出典

  1. 名寄市立総合病院:入院の時期・連絡方法
  2. 名寄市立総合病院:お産が近づいたサインと始まったサイン
  3. 名寄市立総合病院:お産の経過
  4. 国立成育医療研究センター:おしるし、破水、陣痛について
  5. 国立成育医療研究センター:出産当日。そのとき、何が起こるの?(産科医療まるわかりガイド PART3)
  6. 愛媛県立中央病院:お産の流れを知ろう
  7. 日本赤十字社医療センター:身体の変化と入院の時期
  8. OHSU:When to come to the hospital
  9. Cleveland Clinic:Contractions(2024)
  10. healthdirect Australia:Giving birth, contractions(2025)
  11. ACOG:How to tell when labor begins(2025)
  12. March of Dimes:Contractions and signs of labor(2025)
  13. Lamaze International:When in labor should you go to the hospital?(2021)
  14. NHS:Signs that labour has begun(2023)

この記事は、医師や助産師のアドバイスに代わるものではありません。迷ったときは、必ず産院や助産師に電話してください。緊急のときは119番で救急車を呼んでください。

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