ポイント
名寄市立総合病院の資料では、陣痛の間隔と1回の長さの目安は、準備期(子宮口0〜3cm)が8〜10分ごとに20〜30秒、進行期(4〜7cm)が4〜7分ごとに30〜40秒、極期(8〜10cm)が2〜3分ごとに40〜60秒、分娩第2期が1〜2分ごとに60〜90秒です。海外の資料(Cleveland Clinic、HealthLinkBC)も近い範囲です。これらは妊娠37週以降の目安で、37週未満で規則的な陣痛があるときはすぐ電話してください(NHS)。
陣痛の間隔表は、お産が進むにつれて陣痛がどう変わるかを、段階ごとに示したものです。お産の始まりの陣痛は短く、間隔も長めです。進むにつれて、間隔が縮まり、1回の長さも延びていきます。下の表に段階ごとの目安を、このページの最後に、印刷して書き込める陣痛の記録表を載せました。
陣痛の間隔表:お産の段階ごとの目安
この目安は、合併症のない妊娠37週以降のお産を想定しています。妊娠37週未満で規則的な陣痛があるときは、間隔に関係なく、すぐ産院に電話してください。英国の国民保健サービス(NHS)もそう案内しています。
| お産の段階 | 子宮口の開き | 陣痛の間隔 | 1回の長さ |
|---|---|---|---|
| 準備期 | 0〜3cm | 8〜10分ごと | 20〜30秒 |
| 進行期 | 4〜7cm | 4〜7分ごと | 30〜40秒 |
| 極期 | 8〜10cm | 2〜3分ごと | 40〜60秒 |
| 分娩第2期 | 全開(10cm) | 1〜2分ごと | 60〜90秒 |
名寄市立総合病院の「お産の経過」の資料にもとづく目安です。準備期から極期までが分娩第1期で、10分ごとの規則的な陣痛が始まってから、子宮口が全開になるまでを指します。同じ資料は、時間はあくまで目安で個人差が大きいとしています。
海外の資料の目安も、近い範囲です。
| お産の段階 | 陣痛の間隔 | 1回の長さ | 出典 |
|---|---|---|---|
| 初期(潜伏期) | 最初は10〜20分ごと、そのあと5〜7分ごと | 最初は15〜30秒、そのあと45秒まで | HealthLinkBC |
| 活動期 | 3〜5分ごと | 40〜70秒 | Cleveland Clinic |
| 移行期 | 2〜3分ごと | 60〜90秒 | HealthLinkBC |
| 分娩第2期(いきむ時期) | 2〜5分ごと | 60〜90秒 | Cleveland Clinic |
HealthLinkBCは、カナダのブリティッシュコロンビア州の保健サービスです。米国のCleveland Clinicは、お産の初めの陣痛を、軽くて少し不規則で、30〜60分おきのこともあると説明しています。資料によって数字は少しずつ違います。どれも典型的な範囲で、実際のお産がそのとおりに進むとは限りません。各段階にかかる時間と何が起こるかは、陣痛の持続時間と出産の流れで説明しています。
図解
お産が進むと、陣痛はこう変わります
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準備期 8〜10分ごと、1回20〜30秒
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進行期 4〜7分ごと、1回30〜40秒
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極期 2〜3分ごと、1回40〜60秒
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分娩第2期 1〜2分ごと、1回60〜90秒
自分の数字を、間隔表と見比べるには
表に入れる数字は2つです。1回の陣痛の長さは、陣痛が始まってからおさまるまで。陣痛の間隔は、陣痛が始まってから次の陣痛が始まるまでで、陣痛そのものの時間も含みます。順番に計る方法は、陣痛の間隔の測り方に書きました。Web陣痛タイマーなら、2つの数字を自動で計算します。アプリと同じ判定を使っていて、そのしくみは陣痛カウンターの使い方としくみで説明しています。
1回の陣痛だけでは、わかることが限られます。数回分の経過を並べて見ましょう。米国産科婦人科学会(ACOG)によると、本当の陣痛は一定の間隔で来て、だんだん近づき、どんどん強くなります。練習の収縮(偽陣痛)にはパターンがなく、歩いたり、休んだり、体勢を変えたりするとおさまることがあります。妊娠中のお腹の張りはお腹の張りの記事で、臨月に陣痛のように感じるのに進まない収縮は前駆陣痛の記事で説明しています。間隔ごとの意味は、陣痛の間隔の目安で説明しています。
子宮口の開きとの関係は、国立成育医療研究センターの「分娩進行曲線」(フリードマン曲線)で見られます。分娩開始から完了までの時間の経過、子宮口の開き具合、赤ちゃんの頭の下がり具合の標準的な関係を、グラフにしたものです。実際に陣痛が始まったら、経過を書き入れて使うよう案内されています。国立成育医療研究センターによると、子宮口が4〜6cmに開くころに、陣痛の間隔は3分おきになります。
産院に電話するタイミング
産院から言われた目安に従ってください。名寄市立総合病院は、初産なら1時間に6回以上、または10分ごとの陣痛、経産なら10〜15分ごとの陣痛を連絡の目安にしています。海外では、Lamaze Internationalによると、多くの医療者が5-1-1か4-1-1を目安にしています。5分間隔(または4分間隔)、1回約1分の陣痛が、少なくとも1時間続いたときです。Cleveland Clinicは、陣痛が5分ごとに少なくとも1時間続いたら電話するよう案内しています。
どの目安のときも、出血、破水、おなかの強い張りや痛み、胎動の減少があれば、間隔に関係なくすぐ連絡してください(こども家庭庁)。緊急のときは119番です。電話で伝えることや移動手段は、産院に電話するタイミングで説明しています。
印刷できる陣痛の記録表
記録表は、出産予定日の前に印刷して、入院バッグと一緒にしまっておきましょう。陣痛が始まったら、1回ごとに始まりとおさまりの時刻を書き込みます。持続時間と間隔は、あとから計算できます。産院に着いたら、この用紙を助産師や看護師に見せて、ここまでの経過を伝えましょう。
1ページに収まり、表の目安も一緒に印刷されます。
陣痛の記録表
contractiontimer.babyjourney.studio
名前
日付
産院・電話番号
助産師・医師の電話番号
| No. | 開始 | 終了 | 持続時間(秒) | 間隔(分) | 強さ | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ||||||
| 2 | ||||||
| 3 | ||||||
| 4 | ||||||
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| 10 | ||||||
| 11 | ||||||
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| 16 |
持続時間は、陣痛が始まってからおさまるまで。間隔は、陣痛が始まってから次の陣痛が始まるまでです。
目安
- 準備期: 8〜10分ごと、1回20〜30秒
- 進行期: 4〜7分ごと、1回30〜40秒
- 極期: 2〜3分ごと、1回40〜60秒
- 分娩第2期: 1〜2分ごと、1回60〜90秒
産院から言われた目安で電話してください。名寄市立総合病院は、初産なら10分ごと(または1時間に6回以上)、経産なら10〜15分ごとの陣痛を連絡の目安にしています。出血、破水、おなかの強い張りや痛み、胎動の減少があれば、間隔に関係なくすぐに連絡を(こども家庭庁)。緊急のときは119番。
要注意サイン:陣痛の間隔に関係なく、すぐに電話を
次のどれかに当てはまるときは、陣痛のパターンを待たずに、昼でも夜でもすぐに産院や助産師に電話してください。このリストは、英国の国民保健サービス(NHS)と米国産科婦人科学会(ACOG)の案内に沿っています。こども家庭庁も、出血、破水、おなかの強い張りや痛み、胎動の減少があれば、すぐに産院に連絡するよう呼びかけています。
- 破水したとき。陣痛がまだなくても電話してください。
- 羊水に色がついている、またはいやなにおいがするとき。
- 腟から出血したとき。おしるしに少し血が混じるのはお産の始まりの一部のこともありますが、それより多ければ電話してください。
- 赤ちゃんの動き(胎動)がいつもより少ないとき。
- 陣痛の合間にもおさまらない、強い痛みが続くとき。
- 38℃以上の熱があるとき。
- 妊娠37週未満(36週6日まで)で、お産が始まったかもしれないと思うとき。
- 1回の陣痛が2分より長く続く、または10分間に6回以上の陣痛があるとき。
- 不安なとき、心配なとき。いつ電話してもかまいません。
強くいきみたい感じがあり、いまにも赤ちゃんが生まれそうなときは、すぐに救急車(119番)を呼んでください。
このリストの出典:NHS: Signs that labour has begun (2023);NHS: Pregnancy symptoms you need to get help for;ACOG: How to tell when labor begins;こども家庭庁:すこやかな妊娠と出産のために
よくある質問
活動期(進行期)の陣痛は、間隔表でどんな様子ですか?
名寄市立総合病院の資料では、子宮口が4〜7cmの進行期は4〜7分ごとに30〜40秒、8〜10cmの極期は2〜3分ごとに40〜60秒です。Cleveland Clinicは、活動期の陣痛を3〜5分ごと、40〜70秒としています。HealthLinkBCは、3〜5分ごとで、60秒以上続くこともあるとしています。表にすると、陣痛と陣痛の間隔が縮まり、1回の長さは延びていきます。
陣痛の記録表は、どう書き込めばいいですか?
陣痛が始まった時刻と、おさまった時刻を書き込みます。持続時間は、始まりからおさまるまで。間隔は、始まりから次の陣痛が始まるまでです。計算はあとでかまいません。このサイトのWebタイマーやアプリを使えば、2つの数字を自動で計算します。
陣痛の間隔と子宮口の開きは、関係がありますか?
関係はありますが、間隔だけで子宮口の開きを知ることはできません。名寄市立総合病院の資料では、準備期(0〜3cm)が8〜10分ごと、進行期(4〜7cm)が4〜7分ごと、極期(8〜10cm)が2〜3分ごとです。国立成育医療研究センターは、4〜6cmのころに間隔が3分おきになるとしています。ACOGによると、子宮頸部の変化は、内診で確かめて初めてわかることもあります。
陣痛の間隔表を見ながら、いつ産院に電話すればいいですか?
産院から言われた目安に従ってください。名寄市立総合病院は、初産なら1時間に6回以上、または10分ごと、経産なら10〜15分ごとの陣痛を目安にしています。Cleveland Clinicは、陣痛が5分ごとに少なくとも1時間続いたら電話するよう案内しています。破水、出血、胎動の減少があるときは、パターンを待たずにすぐ電話してください(こども家庭庁)。
陣痛の記録は、産院に見せたほうがいいですか?
持っていくと、ここまでの経過を伝えやすくなります。Cleveland Clinicは、陣痛が始まった時刻と長さを書き留めておくと、陣痛のパターンを産院に伝えるときにとても役立つとしています。healthdirectによると、助産師や医師から、陣痛がどのくらい続くか、どのくらい強いか、どのくらいの頻度で来るかをたずねられることがあります。
出典
- 名寄市立総合病院:お産の経過
- 名寄市立総合病院:入院の時期・連絡方法
- 国立成育医療研究センター:分娩開始から赤ちゃんが産まれるまで(産科医療まるわかりガイド 付録)
- 国立成育医療研究センター:おしるし、破水、陣痛について
- こども家庭庁:すこやかな妊娠と出産のために
- HealthLinkBC(BC Ministry of Health):Baby's Best Chance, Stages of Labour(2024)
- Cleveland Clinic:Contractions(2024)
- Cleveland Clinic:Stages of Labor(2025)
- healthdirect Australia:Giving birth, contractions(2025)
- ACOG:How to tell when labor begins(2025)
- Lamaze International:When in labor should you go to the hospital?(2021)
- NHS:Signs that labour has begun(2023)
この記事は、医師や助産師のアドバイスに代わるものではありません。迷ったときは、必ず産院や助産師に電話してください。緊急のときは119番で救急車を呼んでください。
